Not Only | 八屋
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Not Only

 
 私、フェイト・Tハラオウンは現在自宅にて朝ごはんを食べています。
 
 今日はお仕事も学校もお休み。
 
 久しぶりにのんびりとした一日が送れそう。
 
 でも休みの日って、考えて行動しないとあっという間に一日が終わっちゃう。
 
 どうしようかな。
 
 一日中寝ているのは流石にどうかと思うし、かといって外に出ると逆に疲れちゃうかもしれない。
 
 母さんもお兄ちゃんもいないし、エイミィだっていない。アルフは……どこかに出かけちゃってる。
 
 一人で家にいるのは、ちょっとだけ寂しいな。
 
 ――そうだ。誰かの家に遊びに行こう。
 
 ええと……アリサ……は、そうだ。外出するって行ってた。駄目だね。
 
 すずかも今日は遊べないって言ってたっけ。
 
 はやてたちは、お仕事だよね。
 
 ……なのはは、どうなんだろう。
 
 確か、なのはもお仕事はお休みだって言っていた気がする。
 
 電話して聞いてみようかな……。でも、何か予定が入っていたら迷惑かけちゃうし……。
 
 ポケットから携帯を取り出して、数回ボタンを押すと……携帯電話に表示されるなのはのアドレスと電話番号。
 
 あと一回ボタンを押せば、電話が繋がってなのはの声が聞けるけど……うん。止めておこう。
 
 毎日仕事場で顔を合わせているんだ。休みの日まで私の顔を見たら、きっと気が滅入っちゃうよね。
 
 私は見ていても大丈夫だけど、むしろずっと見つめていたいけど――。
 
 
 誰もいない、一人だけのリビングはいやに広くて、無音で、そして孤独で。
 
 普段は大丈夫だよって周囲に振舞っているけど、やっぱり一人は寂しくて。
 
 寂しさを振り払うようにやり始めた宿題はあっという間に終わってしまって。
 
 いつもは分からない所があって、それをアリサたちに聞いたりして、そのあとに一緒に遊んだりして。
 
 でも今日は分からない所はなくて、アリサたちはここにいなくて、遊ぶことは出来なくて。
 
「…………」
 
 そう考えたら余計に寂しくなってしまって。
 
 
 どうしようもないこのやり場の無い気持ちはどうすれば消えるんだろうか。
 
 考えても何も浮かばない。
 
 孤独感だけが私を包み込む。
 
 寂しいのは嫌だ。一人ぼっちなのは嫌だ。
 
 でもそれはどうしようもないことで、振り切る事は出来なくて。
 
 ベッドの上に転がってみても、全てを忘れさせてくれる、普段なら直ぐにやってくる睡魔は、今日に限って襲ってこなくて。
 
 一人は虚しくて、寂しくて、そんな感情のせいで溢れてきそうな何かを抑えるために、枕に顔を押し当てていると、
 
 ピンポーン♪
 
 家中に誰かが家に来たことを知らせるチャイムが鳴り響いた。
 
 
「……誰だろう? 郵便屋さんかな?」
 
 こんな時間に家を訪れる人間と言えば、宅配便屋さんと、郵便屋さんと、それから……ええと、とりあえずそんな人たちだろうな。
  
「は〜い、どちら様ですか〜」
 
 ガチャリとドアを開ける。
 
 そこにいたのは、
「にゃはは〜。おっはよ〜、フェイトちゃん♪」
 
 翠屋特製御用達紙袋を手に持ち、ニパーっと微笑む、なのはだった。
 
「な、なのは? 一体どうしたの?」
 
 私は驚いてしまって、そんな言葉しか出てこなかった。
 
「フェイトちゃんが寂しがってないかな〜って。はいこれ、お土産。お母さん特製のシュークリーム、とっても美味しいんだよ〜」
 
 なんて勘の鋭い子。
 
 まさにその通り。
 
 けど、そうとは言わない。
 
 そんな事、言えないよ。 
 
「あ、ありがとう、なのは」
「えへへ〜。あとで一緒に食べようね〜」
「うん――」
 
 わざわざ私を心配して来てくれたんだ、なのは。
 
 そう思うと、なんだかとっても嬉しいな。
 
 
「あれ、フェイトちゃん? もしかして……泣いてた?」
「え?」
 
 し、しまった。涙を拭うのを忘れていたよ。慌てて拭った時にはもう遅い。
  
 ばれてしまったものはしょうがないので、少しだけ、理由(わけ)を話しておこう。
 
 黙っていると、なのはは尋問してくるんだもん。
 
 
「そ、その……さっきまで、一人ぼっちで……そう思うと、なんだか寂しくて……その……」
 
 何でだろう、喉の奥に何かが詰まっているような、そんな感じのせいで、上手く言葉にして言えない。
 
「ごめん、変なこと言っちゃったね。気にしないで」
 
 伝えるべきことが中途半端になってしまった。どうせ伝えることが出来たとしても、それはなのはには関係ないことだから忘れて――、と、小さな声で伝えて、リビングの方へと体を向けた時、
「変なことじゃないし、関係ないことじゃないよ、フェイトちゃん」
 
 そう言って、なのはは私に抱きついてきた。
 
 驚いて、思わずシュークリームの入った袋を落としそうになってしまった。
 
 急に抱きついてきたことだけが驚いた理由じゃない。
 
 なのはの言葉にも、驚いたんだ。
 
 どう返事をすればいいのかわからずに放心していると、なのはは続けて言葉を繋げる。
 
「誰だって一人ぼっちは嫌、皆思っていること、だから、変なことじゃない」
「寂しいと感じて泣いちゃうのは変じゃない、悪いことでもない」
「皆思っていることが、私も思うことが、関係ないわけないよ。それに」
 
 次第に、締め付ける力が強くなって、私は動けないでいた。
 
 なのはは、一呼吸し、
 
「フェイトちゃんは一人じゃない。ずっと、いつまでも、私が傍にいるから、一緒にいるから、一人じゃない」
 
 そう、呟いた。
 
 それを聞いた私は、心のどこかでホッとしたのかな、その場にへ座り込んじゃった。
 
 さっきまで、休みの日まで顔を合わせるのはなのはの気が滅入るだろうとかなんとか自分で思い込んでいたくせに、いざ――いつまでも一緒――なんて言われて、安心し、嬉しいと思ってしまうなんて、私はなんて自分勝手なんだろう。
 
「め、迷惑じゃ……ない? 私なんかが、ずっと傍にいて、迷惑なんじゃ……」
 
 恐る恐る、聞きたくない言葉が返ってくるかもしれない問いをかける。
 
 言葉だけかもしれない、それが一番怖くて、寂しくて、悔しくて――だからこそ聞いたのかもしれない。
 
「全然そんなことない。フェイトちゃんだからいつまでも一緒で良いって言ったの。私が勝手にそう思っているの。だから、全然迷惑じゃないし、むしろフェイトちゃんが一緒にいてくれるって言うなら、大歓迎だよ」
 
 なんて嬉しいことを言ってくれるんだろう。
 
 喉の奥が、目頭が、凄く熱いよ。
 
 私は、言葉足らずかもしれないけど、今私が言える最大の感謝の言葉を伝えることにした。
 
「…………ありがとう、なのは」
 
 なのはは、抱きつくのを止めて、ニコッと微笑んで、
 
「うんッ!」
 
 そう返してくれた。
 
 私は一人じゃないんだ、そう思うと、嬉しくて、嬉しくて涙が溢れてくる。
 
 さっきから、私は泣いてばかりだから、コレが最後の涙にしよう。
 
 私は一人じゃない。だから、泣くのはもう止めにしよう。 
 
「フェイトちゃん、シュークリーム、食べよっ?」
「…………うん!」
 
 この笑顔の似合う少女が傍にいてくれる限り、私は泣くのを、止めよう。
 
 そう決意した、とある休日の午前のこと。
 
 
 
 Not Only 完
 
 
 あとがき
 
 ↓
 
 ↓

 
 〜あとがき〜
 
 どうもみなさんおはこんばんにちは〜。
 
 目標達成のためには睡眠、睡眠が大事だ〜って事で、十二時間爆睡して脳ミソがとろけ状態の神八です。
 
 今回はフェイなの? を書かせていただきました。
 
 感情操作が苦手な自分はこういうのを書くのが苦手なのです。
 
 だがあえて書いた。
 
 結果、ぐだぐだでした。
 
 後半意味が分かりませんもの。
 
 フェイトさんの心境をどう書くか〜ですね。
 
 以前似たようなものを書いた記憶がありますが、キノセイデス。
 
 気のせいなんです。
 
 被ってませんよ?
 
「一人が寂しい」
 
 この台詞、まさに俺にふさわしい言葉じゃあないか←
 
 
 おいといて、展開が急ですよね〜。
 
 2000文字超えると頭痛がしてくるんです←
 
 で、カットカットカァァァァット!
 
 になるわけですね。
 
 今度じっくり書いてみようかと思います〜。
 
 
 それでは、
 
 ばいに〜♪

| 神八 | 21:01 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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